社会学者:鈴木謙介さんと飲んだとき、鈴木さんが「NHKアーカイブの東京風景は、まぢ、ガチでオススメ!」と仰っていたので、amazonで全5巻を購入。最近忙しくて見れてなかったけど、さっき全部見終わりました。

これはねー。まぢガチで勧められただけあって、スゲー良かった!

いやね、社会学とか、マーケティングの世代論とか勉強してると、必ず昔の年表とか出てくるじゃないすか。戦後から現在までの社会的ニュース、事件、流行と共に、団塊世代や団塊ジュニアの生態系を探る系のやつ。

僕もいままでああゆう年表や本は死ぬほど読んだり見たりしてきましたが、正直、雰囲気とか時代の空気みたいなものは断片的にしか感じたことがなく、いまひとつリアリティがなかった

でも、このDVDは、全5巻に分けて、1945年から1980年までの、まあ日本近代史の中でも非常に稀有な35年間をぎゅぎゅーっとまとめてくれているのです。まさに日本超近代史、社会学、マーケティングの教科書としてこれ以上ないもの。余計なストーリーとかなく、単にドキュメンタリーとして映像流しまくり。だからシンプルでいい。

下記にそれぞれの感想というか収録内容のダイジェストをご紹介します。観ながら書いたからほとんど文章になっていません。あしからずご了承ください。

ちなみに、こういうものってダラーっと観ていてもジブンゴトに置き換えないとどうしても頭に入りません(イケダの場合)。なので、西暦と昭和をあわせたり、おとんとおかんの年齢を入れてみたり、比較的象徴的なニュースを基点に観ることにしました(どうせ年代を見るたびに、誰々が何歳の頃だな・・・とか置換しながら観るんだろうから)。下記がその表です。暇でしょ?(笑)。ちなみに、世代論については、僕は昔から伊藤忠ファッションシステムこのへんとかこのへんを参考にさせて頂いています。ということで、表と共に下記内容を見ると、少しだけ流れがわかるかもしれません(特にイケダと同い年くらいで、両親も団塊世代の場合)。

●年表(僕以外の人が見てもちっともジブンゴト化しない表です、笑)

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東京風景 1. 東京大復興 ブギウギ 1945年~1955年
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<内容>
終戦の年戦後の焼け野原。混沌としながらも、のどかで微笑ましい風景が盛りだくさん。2坪住宅とか。徐々に日本が復興している様がすごくわかる。ダンスホールブーム、ショートカットブーム、マンボブーム。多摩川集団見合い、結婚ブームとかすごい。何かすごいダイエットブームでブルブルする変な機械とか使って当時の女性が変な運動とかしてた。首吊り背伸びとかすごい。ボーリングブーム。テレビ放送が開始、力道山の空手チョップ街頭テレビが沸いたのは1954年頃。集団就職第一次ベビーブームで団塊世代(1947年~1949年生まれ)が誕生した頃。まさに映画「三丁目の夕日」の舞台。白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫が「三種の神器」として流行語になったのは1955年の出来事。

東京風景 2. 新しき庶民のパノラマワールド 1956年~1961年
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<内容>
公害とか騒音とか徐々に出てきてる。丸の内線が新宿-池袋間で前線開通。渋谷駅にハチ公と地下街が誕生(まだ半蔵門線とか田園都市線とかないけど)。日曜クイズブームですごい盛り上がり。文字通り「人が殺到するの図」。ダッコちゃんブームはこの頃。新宿歌舞伎町は早くもいかがわしい。東京タワーできたり(1958年)、新宿西口のロータリーできたり。朝のラッシュアワーとか半端ない。靴とか脱げてるし。ひばり団地とか巨大集合住宅ができ始める。スキーブームで新潟行きの電車とかに板とか持って殺到。すごい。歳末のアメ横の活況はこの頃から。すごい勢いで地下鉄の整備が進む。キャバレー全盛、一方で吉原が消えていく・・・。南千住に「お化け煙突」が誕生。住宅街の路地では子どもがチョークで道端に落書きとかしたり、チャンバラ遊びしてる。みんな坊ちゃん刈り。のどか。ローラースケートブーム。フラフープブーム。皇后美智子さまの成婚パレード(1959年)、ミッチーブーム。映像は徐々にカラーの時代へ。

東京風景 3. オリンピックへ! 東京大改造 1962年~1964年
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<内容>
東京オリンピックまでの3年間。首都高とか武道館とか国立競技場とかつくってる。何かもう東京全域が24時間工事中って感じ。街に自動車があふれ出した頃。高島屋スパイパーキング(車のエレベーターみたいなの)が大注目。渋滞回避で自転車も増加。東京の人口が1000万人を突破し、住宅建設ラッシュ。後楽園遊園地。デパートの屋上遊園の様子。平和。地下鉄工事で道路は板張り。都電杉並線が廃線。お化け煙突の取り壊しが決まる。街は東京オリンピックに向けて盛り上がってる。全国一斉美化運動。日本人は本当にまじめだ。駒沢通りはフィリピンの田舎みたいなでこぼこ道。バスの揺れ方とかハンパない。佃大橋完成。東京モノレール完成。池袋駅百貨店開業。夢の超特急、新幹線が開通もう日本中が1964年10月10日の東京オリンピック開幕に向けて突貫工事、お祭り騒ぎな感じが生々しく伝わってくる。オリンピックカラーテレビ観覧席ってところに大量の人が結集してる。高度経済成長ど真ん中の東京風景の巻。

東京風景 4. 熱狂の東京パビリオン 1965年~1970年
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<内容>
東京からTOKYOへ。最後のモノクロの風景。新宿西口淀橋浄水場閉鎖、今の西新宿高層ビル群(新宿新都心)の土地整備が始まる。渋谷駅も急速に発展中。井の頭線とか、いろんなところでスト続発。いまの歩行者用信号機ができたのはこの頃。すでにゴミの島がやばいことに。江東区の小学校とかハエがすごい。かわいそう。ブリキのおもちゃ。鉄人28号。日本武道館にビートルズ初来日。ビートルズブーム。住宅街は下水道整備で工事だらけ。有楽町寿司屋横丁取り壊し。銀座の都電廃止。新宿で万博まであと1000日の看板点灯式。原宿でハコスカを乗り回す若者。首都高速環状線開通本格的なカラーテレビ時代(DVDもここからカラー映像に)。レジャー産業が盛んに。交通事故者1万人突破。京急蒲田駅に首相訪米反対のデモ隊が結集。羽田空港付近は大混乱。舶来品ブーム。渋谷駅南口(246)に日本一長い歩道橋が完成。霞ヶ関ビル完成。新宿副都心エリアの土地整備終了(でもまだ何も建ってない)。姿を消すトロリーバス。駅に切符の自動販売機が導入。サイケデリック調ブーム。フーテン族。新宿駅西口地下広場フォークソング集会。クレジットカード時代の到来。アポロ11号打ち上げに沸く世の中(20世紀少年の子ども時代)。東京駅D-51さよなら式典(初代新幹線とD-51が併走している姿は壮観)。新宿都電も廃止。山手線に初の冷房機搭載車が。新宿京王プラザホテル棟上げ式など、徐々に東京に本格的な高層ビルが建ち始める。高度経済成長後期の東京風景の巻。

東京風景 5. 東京ホリデー 1971年~1980年
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<内容>
京王プラザホテルが完成。新宿新都心の入口に一足早く一本だけ高層ビルが。当時としては相当画期的な高さ。街はもう豊か。個性の時代とか言われる。光化学スモッグ発令相次ぐ。この頃は本当に空気が悪かった。地下鉄駅構内に冷房設備が設置。この頃から街で企業や地方やイベントなどのプロモーショナルキャンペーンが目立ち始める。エアコンの宣伝で空気の缶詰とか配ってる。何やっても大行列。良い時代だ・・・。ペロペロキャンディ。新型パーキングメーター登場。車増えすぎて街の路上駐車深刻。レッカー車が活躍。パンダブーム。第一次オイルショックで街は一気に節電モード。不況で宝くじバカ売れ。日劇ではブルースリーとノストラダムスの大予言が上映中・・・まもなく取り壊し。ダッコちゃんリバイバル。1967年頃からのミニスカートブームもすっかり定着。歌舞伎町で青少年補導。第二次ベビーブームだからか街はチビッコ向けのイベントがたくさん。新宿サブナード(地下街)が完成。地上も地下も人がたくさん。京王プラザホテルに続き、新都心に高層ビルが続々誕生。思い出横丁はすでにノスタルジックな雰囲気。歌舞伎町のいかがわしさは変わらず。池袋で水着の女の子たちが神輿をかつぐ謎の祭り。巣鴨拘置所跡地にサンシャイン60が完成。渋谷の東急文化会館で銀河鉄道999。ディパックブーム。神宮外苑サイクリングブーム。神宮外苑テニスブーム。原宿ファッションストリートがいい感じ。原宿セントラルアパートが若者文化の発信地に。スーパーカーブーム。Tシャツブーム。ローラースケート、スケボーブーム。フリスビーブーム。竹の子族。マックシェイク、仮面ライダー、竹馬ブーム。暴走族増加。およげたいやきくん。ディスコブーム。口裂け女。インベーダーブーム。ラジコンブーム。モラトリアムな若者増加。オイルショックで高度経済成長が終わり、でもバブルに向かってまっしぐらな、成熟社会の片鱗を見せ始めた東京風景最終巻

ちなみに「ふぞろいな林檎たち」、「積み木崩し 親と子の200日戦争」はいずれも1983年からテレビ放送開始。そういう時代。ナツカシー!

ダイジェスト/感想ここまで。

どうですか!?なかなかおもしろそうでしょ?

日本人として、マーケッターとして、たぶん自分の親世代が生きてきた、もしくは自分の生まれた頃からいまの世の中ができるまでの終戦からの流れを大まかにつかむことってのは大切だと思いました。50年くらい前の東京風景って、こんなにまとめて流れで観たことってなかったし。やっぱり映像ってすごいですねぇ・・・。楽しみながら、勉強にもなるし、一石二鳥です。

ぜひ。

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