職場の壮行会で一番搾りを一本飲み干し、ほろ酔い気分になったので15分で書いてみる。

僕はいまでこそトライバルメディアハウスの代表という仕事を勤めており、「池田さんって社長っぽいよね(部下に思いつきの無理難題とか言いまくってそうで)」と言われることが多いわけですが、社長という仕事をするまでは、僕は「俺以上に会社のNo.2を務められる奴はいない。俺は世界最高のNo.2だ」と思っていた。

僕が20代に勤めていたコンサルティングファームの社長は(良くも悪くも)ネジが何本も抜けた人だった。タイムボカンみたいに、ワープした後にボルトが何本か落ちてるみたいな。それこそもうとにかく思いつきで動く。朝令暮改なんて朝飯前。言った先から意見が変わる。さらに(日常的に)夜中の3時とかに電話がかかってきて、思いついたアイデアとかしゃべりまくられる(後ろではキャバクラのおねえちゃんの声がする)。備忘録とかメモ帳みたいに扱われていた。

そういう人だから、とにかくなんでもかんでもすぐに忘れる。歩いた道の後ろには、そりゃもういろんなものがこぼれている。僕はそれを丁寧に拾って、整理整頓して、構造化して、ドキュメント化したり、プロジェクトマネジメントをしたりしていた。

そんなことをしているうち、この社長は俺がいなかったら大変なことになる。俺はこういう(良い意味で)ネジが何本か抜けてて、常人離れした、突き抜けたアイデアマンの社長の補佐役として最高の仕事ができる奴なんじゃないか。ホンダもソニーも優秀なNo.2がいたから成功できたって言うしな!みたいな。

逆に言えば、自分は社長の器じゃない。社長というのは(そのときの社長みたいに)常人離れした、もっと言えば、スキルセットが綺麗なレーダーチャートを描いているような人じゃなく、レーダーチャートが棒グラフみたいになっちゃっている人じゃないと務まらないと思っていた。何にもできないけど、営業とか、技術とか、一点のみにおいて天才で、こぼれちゃった部分は優秀な部下が支える、みたいな、変な社長観を持っていた。

でも、そんな僕がいまこの会社を経営して8年が経とうとしている。まだまだ成長途上だけど、最近(というか前から)スタッフによく言われることがある。

「池田さんってほんと何も覚えてないですよね」
「あ、また池田が思いつきでしゃべり始めた」
「池田さんには突き抜けてもらえればいいです。あとは僕達がやりますから」

そしてクライアントや外部パートナーからも言われる。

「池田さんは、ほんと優秀な部下に支えられてますよね」

…。

世界に最高のNo.2なんていないんですよきっと。役職(仕事)が人をつくるんです。僕がよくできた社長かどうかは別として、あんなに「俺には社長なんて無理!」って思っていた僕がいまなんとか社長という仕事をやっている(しかもかなり楽しい)。

だから、俺は世界最高のNo.2だ!と思っている人は、一度その思い込みを捨ててみましょう。自分が何に向いているのかなんて、やってみなきゃわからないんです、というお話でした。乱筆乱文誤字脱字ご容赦。終わり!

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